METAL CASTING
砂型鋳造
砂を固めて作る型に溶けた金属を流し込み、冷却して製造する手法を「砂型鋳造」と呼びます。また、鋳造によって作られる製品を「鋳物」、砂を固めて作る型を「砂型」、砂型の元となる砂を「鋳物砂」とそれぞれ呼びます。
鋳物の材質や形状、鋳造方案によって、砂型に求められる特性は複雑に変化し、最適な鋳物砂も千差万別となります。代表的な鋳物砂として古くからけい砂が使用されてきました。しかし、昨今では複雑な鋳物形状に対応するため、またけい砂に由来する結晶質シリカの粉じんによる作業環境影響を改善するため、けい砂から人工砂へと切り替える企業様が増えています。
山川産業ではけい砂はもちろん、人工砂のNEサンド、サングリーン、そしてエスパール、特殊砂のクロマイトサンドなど多種多様な砂を取り扱っており、お客様のニーズに合わせたご提供が可能です。鋳物砂でお困りの際には、ぜひ山川産業にお声がけください。
鋳造向け骨材|鋳物砂
日本国内の砂型鋳造において幅広く使われている代表的な鋳型造型法のひとつです。高い強度を発揮すること、混錬砂の流動性が良く、さらに可使時間を調整しやすいという特徴を持ちます。
フラン鋳型は脱水縮合反応によって硬化します。そのため、鋳型深部まで十分に硬化させるには、細かな砂を取り除いて鋳型の通気性を確保する必要があります。また、砂表面の汚れや粘土分などの不純物が含まれると、硬化反応が妨げられ、強度を発揮できなくなる恐れがあります。
弊社では砂を採掘した後の水洗・分級、そして一部の製品では特殊な選鉱技術によって、粘土など不純物の除去と粒度分布の調整を行い、フラン鋳型に適した砂を製造しています。
フラン自硬性鋳型
窒素・硫黄分を含まないため、鋳鋼や鋳鉄の組織に悪影響を与えない。細かい砂を用いて造型することができ、無塗型でも良好な鋳肌を得られる。などのフラン鋳型にない特徴を持った鋳型造型法です。
多くの鋳造工場において、鋳型に用いられる砂は回収再生され繰り返し使用されます。しかし、アルカリフェノール樹脂は砂から剥離しにくく、再生のために強い研磨処理が必要になるため、再生歩留りが悪化しやすい傾向となります。
アルカリフェノール造型法と耐破砕性に優れたエスパールの組み合わせは、再生歩留まりの改善だけでなく、低熱膨張性・耐焼付き性の向上などの優れた特徴を活かした高品質な鋳物づくりに最適で、多くの企業様で採用されています。
アルカリフェノール自硬性鋳型
表面にフェノール樹脂をコーティングした砂をレジンコーテッドサンド、通称RCSと呼びます。金型に充填して加熱することで保存性に優れるシェル鋳型になります。
シェル鋳型は適切に保存する限り経時劣化がほとんどなく長期の保存が可能です。その保存性の高さから、日本ではシェル鋳型の製造を専門とする会社が多く存在します。
山川産業は長年培ってきたノウハウ・経験をもって、高度な品質と様々なニーズに対応するRCSを製造しています。多種多様な人工砂を自在に活用できることも当社の強みであり、特徴をもったRCSの開発に積極的に取り組んでいます。